敷地に降る雨が湧水になる

2024年2月、東京都世田谷区で「雨庭の家」が竣工しました。

このエリアは美しい佇まいの住宅が多く集まる街です。どこの敷地にも樹木があり、道路には桜並木のアーチがあり、古くから緑豊かな街並みが守られています。

「雨庭の家」から歩いて10分ほどすると、落差10-20mほどの斜面地が続く国分寺崖線(こくぶんじがいせん)に辿り着きます。ここは縄文時代の遺跡も出土するほど古くから陸地があった場所。

10万年をかけて多摩川に削り取られた急斜面は開発の対象にならず、今も雑木林が残り、崖の下部は地下水が湧水となってしみ出しています。湧水の近くでしか暮らせない生き物たちもたくさん暮らす、豊かな生態系が育まれている場所です。

▽国分寺崖線の湧水口

そして、この湧水のもとになっているのが、「雨庭の家」が位置する台地の雨です。

 

 

敷地の雨水が、湧水のもとになる

台地に降る雨は、大地に染み込み、地層を通り、時間をかけて武蔵野礫(れき)層(水を貯める層)に集まります。この水の一部が斜面から染み出したものが湧水になります。

台地にある庭や道路などをコンクリート舗装で覆ってしまうと、雨水は地中に浸透しないので湧水にはなりません。

↑月毎に湧水の渇水年を調査した計測データ。1日以上枯渇(黄色) / ほぼ1ヶ月以上枯渇(赤色)

「雨庭の家」では、住まい手も、建物も、この湧水のある地域も持続可能な環境であるために、どのような取り組みをしてきたか、ご紹介していこうと思います。

 

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