敷地の治水・温熱性能を高める

「雨庭の家」では、竣工時が最良の状態で、経年劣化していく建物ではなく、数十年後も資産価値がありメンテナンスもしやすい建物であることを大事にしています。

外構や造園工事も同じ考え方で、できるだけ長く、しかも自然の力(微生物や有機物)で、治水温熱環境が機能的に働くような造園をしています。

 

敷地の土は、地中の生き物が良くする

雨庭駐車場や雨庭フェンスの石・藁の下は土です。
浸透性に優れた土は「団粒」という大小の団子が無数に存在しています。団粒と団粒の間には隙間があり、この隙間を通って空気や雨水が流れていきます。

 

この団粒は、人工的に接着剤を使ってつくることもできますが、自然界では微生物・土壌動物がつくっています。彼らが増えると、この団粒をどんどんつくってくれるので、さらに浸透力、保水力、保気力のある土ができ、敷地の治水力が高まったり、温熱環境が安定していきます。

 

良い土ができる資材を選ぶ

微生物は有機物を分解して増えながら良い土をつくるので、造園工事で使う資材は、落ち葉や枝・藁などを中心に構成します。

一般的には雨水を地中に浸透させるにあたり、泥濾しのために透水シートを使いますが、「雨庭の家」では、より生き物が育つ環境をつくりたかったので、透湿シートの代わりに、藁を使っています。

藁は微生物が大好きな住処です。この藁が分解される頃には、団粒、微生物、植物の根が泥濾しの機能を担ってくれます。

 

▽「雨庭の家」その他の記事はこちらから。

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今週の金曜日、神奈川県川崎市の登戸駅にある素敵なカフェ、タビタリカフェでトークをします。

美味しいご飯とお酒をいただきながら、ゆったりしながらのお話し会です。

建築を専門としない方、大歓迎の会です。

遅い時間からですが、ご都合あいましたら遊びに来てください。

屋久島から、都心での雨庭づくりまで、お話ししたいと思います。

↓詳細はこちらから。

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タビタリカフェ
月一回の夜イベント
音旅
今月は建築と環境について、
旅を通し考える一夜

「すべては森から」の著者で
あり、環境と共生する
住宅の在り方を提唱する
建築家の落合俊也さんと
土中環境を整えた敷地全体と
その敷地を生かした建築を
提案する建築家の冨田享祐さん、倫世さんをお迎えします

落合さんは建築雑誌連載シリーズ「森と人と建築と」にて企画、取材、監修をされている、
竹で建築をつくるアジアの国についてその旅とともにお話しいただきます。

冨田さんは現在計画中の
屋久島のプロジェクトと
その旅のお話しをして
いただきます。
@passivedesign_plus

建築と聞くと専門的で
難しい話と思いがちですが
私達の身を包む箱は
どうあるべきかを
考えることはとても
シンプルなように思います。

どんな暮らし方をすることが
これから人や地球にとって
いいのだろうか?そんな切り口で話を聞きながら皆さんで考えられたらと思っています。

もちろん、
音楽が好きな方も
旅が好きな方も
呑むのが好きな方も
ふらっと遊びに
4/25は音旅に!

音旅チャージ¥1,500

※1ドリンク、1フードのご注文をお願いします

DJはお久しぶりの
DJ TAKE(salud!!)
DJ Yusuke Ito
のお2人
@takexmsm
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新年度もスタートしましたが
月末の金曜夜、学びと
音と人とお酒にまみれて
小休憩な夜をぜひ。

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屋久島 バニヤンキッチン。

深い屋根に守られながら、
水、樹木、風、鳥や人の音に耳を澄ませる。

座っているだけで、力を分けてもらえる空間になりました。

1階のカフェは、あと数ヶ月後にオープンです😊

@yakushimabanyan

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もちつきに参加させていただきました。

みんなで、自然の恵みをおいしくいただき、また一年をはじめられることに感謝です。

今年も関係者みなさま、よろしくお願いします☺️
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