多摩丘陵の家のリノベーションでは木の建具を断熱サッシに変えない判断をしました。
もとあった美しい佇まいを残したいというのが大きな理由ですが、コストも大きい要因でした。
しかしシングルガラスの木の建具は断熱性能や気密性能が非常に弱く、熱損出がとても大きい部分です。ここの寒さを可能な限り低減していくということは重要です。
対策の一つとして、ハニカムサーモスクリーンを設置しました。
いつも重宝するのが上部も開放出来る「ツーウェイタイプ」。冬の朝、足元の寒さを防ぎながら外の明るさと視界を取り込むことが出来ます。さらに、両サイドの隙間を塞ぐ「断熱レール仕様」とすると暖かさの体感が格段に向上します。冷気流がピタッと止まり足元の寒さが和らぐ。これはセットでおすすめです。
★製品カタログ(P13)に寄稿させて頂いています。(こちらから)
★断熱レールの開発者でもある鎌田紀彦先生の寄稿(こちらから ※P9-10)も大変参考になります。
リノベーション完了後に訪問すると、スクリーンがちょうど窓の真ん中にくるように調整されていました。
掘り炬燵に座っている時に道路を歩く人と視線が交わらないような工夫です。
外の緑が見え、人の気配を感じることもでき、道歩く人にとっても気兼ねが無い。
丁度良い使い方でした。